全面ガラス張りで店内を見せる店舗が増加している理由

ガラスファサードの効果

お店の外観・外装をファサードと呼び、お店の顔とも言えるファサードは集客の有無を左右する非常に重要な部分です。
通りすがりの人たちが「何となく」お店に入る場合のほとんどの理由は、外観が重要なきっかけを与えているのです。
ガラスファサードを採用しているお店が期待している効果としては、下記のものが考えられるでしょう。
- 店の中にいるお客さんを見せたい
- 人間には他の人と自分も同じように行動していたいという“同調効果”という心理があるのです。
空いている店と、混んでいる店であれば、ついつい混んでいる店に入りたくなってしまうのもこの心理が働いているからなのです。 - 中の様子がよく見えると、お客さんは安心
- 店内の雰囲気や内装、席の空きはあるかなどを事前に見ることができると、お客さんは自分が探しているお店だと安心して入ることができるので集客率がアップします。
全く中の様子が見えないお店だと、どんなお店なのかわからないので怖くて入ることを躊躇してしまいますよね。 - 開口面積が広くでき採光がよくなり、店内が明るくなる
- 窓の少ない家は、光原が室内の電気だけになり、お店が暗くなったり日光の自然な明るさを店内に取り入れることができません。
店内が明るくなると、その分だけ店を良いイメージにアップすることができるのです。 - 開放感を感じるデザインとなる
- 店内から窓を通して得ることができる、外との視覚的なつながりはお客さんに開放感を与えます。
人間の心は一定時間狭い部屋に閉じ込められているとストレスを感じるものです。
しかし全面ガラス張りデザインのお店は開放感があり、お店の中にいながらもストレスを感じることがないのです。 - 防犯性能の向上
- 全面ガラス張りのお店は防犯性能の向上という点からも優れています。
泥棒や強盗は人目を一番気にするので、できるだけ人気がない場所を狙います。
24時間営業のコンビニなどが店の開口部を広く取り、中に人がいることを外に見せているのは防犯にも役立っているのです。
ガラスファサードを上手く取り入れている店

ガラスファサードを上手に店舗のデザインとして取り入れている店舗の代表として、スターバックス・コーヒーSHIBUYA TSUTAYA店が挙げられます。
このお店は渋谷のハチ公口から外に出て、スクランブル交差点の正面に建つビルの二階にあります。
外から見てもわかるように窓際の席は全面ガラス張りデザインで、開放的かつかなりおしゃれな店舗です。
最大の特徴は、このガラスから渋谷のシンボルでもあるスクランブル交差点を眺めることができるロケーションなのです。
しかも外からも中の様子が見えるので、「あそこにスターバックスがある」と一目でわかります。
外国人向けの旅行ガイドブックでも紹介されるほどで、お店の中はいつも観光客で溢れ、窓際の席は人気でなかなか空きません。
このお店は立地とガラスファサードを上手に使い、集客率をアップさせた良い例でしょう。
まとめ
ガラスを上手に使いこなせば、お店においてとても効果的な演出を行うことができるのです。
それは街中に溢れかえるガラスファサードのお店の多さを見てもらえばわかることでしょう。
また、お店だけに限らずガラスにこだわりを持っている家は快適でデザイン性も上がります。
街を歩きながら、どんな風にガラスが上手に使われているのか探してみるのも面白いかもしれませんね。


















