ガラスが割れた時に最初にすべき対応とは?

普段は私たちを守ってくれている窓ガラスですが、一度割れてしまうと鋭利な破片が周囲に広く飛び散ってとても危険です。
早く片付けないと…と焦って破片を拾おうとすると、怪我をしてしまうこともあります。
ここでは、ガラスが割れた瞬間から片付けまで、対処の流れをご紹介していきます。
まずは修理の手配をしておこう

ガラスの修理や交換は、専門の業者に頼むのがいちばん安全です。
しかし、連絡したからといって、すぐに来てもらえるとは限りません。
まずはいつ来てもらえそうか、ガラスの修理や交換にはどれくらい時間がかかるのかなど、必要事項を確認しておきたいところです。
心当たりの業者がいなければ、電話帳やネット検索で探すところから始めましょう。
また、ガラスの修理に、自宅の火災保険が使えるケースがあります。
あなたが加入している保険の契約内容はご存知ですか?
火災保険は、火事以外にも様々な被害を補償してくれます。
ガラスが割れた原因にもよりますが、調べてみる価値はあります。
よくわからないときは、保険会社に直接電話して聞いてみましょう。
気をつけて片付けよう
修理の日程が決まったら、あとはガラスの破片を片付けるだけです。
ガラスを片付けるときは、安全第一で作業をしましょう。
片付ける準備をする
まずは、手袋または軍手とスリッパを着用します。
割れたガラスの周辺には、目には見えないほど小さな破片が散らばっています。
自分でも気がつかないうちに、怪我してしまうことがあります。
なるべく、肌の露出は控えましょう。
また、子供やペットがいる場合は、ガラスの周囲に近づけないようくれぐれも注意しましょう。

ガラスを片付けるのに最低限用意しておきたいものは、下記の4点です。
- 新聞紙
- ガムテープ
- 掃除機
- 雑巾、またはウェス
掃除機の代わりにほうきとちりとりなど、使いやすい道具でかまいません。
掃除機を使うのであれば、これらがあると便利です。
- ストッキング(古いもので良い)
- 輪ゴム
それでは、早速片付けていきましょう。
大きな破片を拾う

手袋を装着したら、大きい破片から拾っていきます。
拾った破片は、しっかりと新聞紙にくるんで、ガムテープでとめましょう。
あまりにも大きな破片は、破片が飛び散らないように新聞紙にくるんだ状態でハンマー等で叩き割ると、安全に解体できます。
窓枠にガラスが残っている場合、外せるものはそっと外します。
取り外すときには、窓枠の上にあるガラスから順番に外していきましょう。
万が一、作業中に上のガラスが落ちてくると怪我をしてしまいます。
取り外したガラスは、落ちた破片と同じように新聞紙にくるみましょう。
もし窓枠に残ったガラスがあれば、ガムテープで割れ面を覆っておきます。
細かい破片を片付ける

ある程度破片を拾い終えたら、掃除機をかけましょう。
細かな破片は、思った以上に遠くまで飛散します。
ガラスが割れた場所を中心に、半径3mほどを丁寧に掃除します。
このときに、ガラスの破片を直接掃除機で吸い込むと、ホースを傷つけてしまうことがあります。
そこで、ガラスを吸い込まないように、ちょっとした工夫をします。
掃除機のヘッドを外し、丸い吸い込み口にストッキングを2重に被せて輪ゴムで固定するのです。
この状態で掃除機をかけると、破片は掃除機の内部には吸い込まれず、ストッキングの表面にくっつきます。
スイッチを切るとその場に落ちてしまうので、広げた新聞紙の上に移動してからスイッチを切るようにしましょう。
そうすれば、新聞紙の上にガラスの破片が集まります。
十分掃除機をかけたら、最後はストッキングも捨てましょう。
見えない破片を掃除する

この時点で粗方綺麗になってきたはずですが、まだ床をなでるとざらざらと砂のような感触があります。
掃除機でも吸い取れないほどの細かい破片が、まだ残っているのです。
最後に、これらの破片を拭き取りましょう。
まずは濡らした雑巾で、全体を水拭きします。
このときに使った雑巾には、細かなガラスがついています。
面を裏返して使わないようにしてください。
拭き終わった雑巾は、このまま捨てましょう。
もし床の木目や継ぎ目、段差など、破片が入り込みそうな場所があれば、ガムテープを使って破片を取り除くことができます。
また、ガラスを割ったときに着ていた服や、周りの家具、カーテンなどにも破片が残っているかもしれません。
粘着式クリーナーやガムテープで、できるだけ取り除きましょう。
正しく捨てる

集めたガラスは、それぞれ新聞紙にくるんだ状態でさらに段ボール箱に入れると安心です。
包や箱の表面にはしっかりと「ガラス危険」「割れ物注意」など、割れたガラスが入っていることがわかるように注意書きをしておきましょう。
割れたガラスは「燃えないゴミ」「危険ゴミ」など、自治体によって分別が違います。
お住いの自治体のルールに従って、捨ててください。
すぐに修理ができない場合

業者に連絡はついたけれど、数日は修理に来られないという状況もありえます。
窓に穴が開いたままでは雨風も入ってきますし、虫が侵入してくることもあります。
また、空き巣に狙われる可能性も考えられます。
気にならないのであればそのままでもかまいませんが、気になるようならダンボール等の手近な材料でとりあえず穴を塞ぎましょう。
穴を十分覆えるサイズにダンボールをカットし、ガムテープや養生テープで固定します。
もしダンボールがなければ、ビニール袋でも代用できます。
まとめ
ガラスの扱いには十二分に注意が必要です。
自分でなんとかしようとせずに、プロに修理を依頼しましょう。
業者によっては、割れたガラスの処理もしてくれます。
もし、すぐに駆けつけてくれるようであれば、無理に片付けようとせず到着を待ってから指示を仰ぐのもいいでしょう。


















