窓の防音方法
現代社会は何かとデリケートですが、その一つに「音」の問題が挙げられます。
生活音はどうしても出てしまうものですが、周囲に気を配ることが求められています。
逆に、周囲に対して気を使っているので自分も音を気にすることなく、静かな生活を求めたいと考えている人もいるはず。
しかし、どうしても音で悩まされている人もいるのではないでしょうか。
そんな音の問題もまた、窓ガラスによって解決できるかもしれません。
音と生活は密接な関係にあるからこそ
生活を送る以上、音はどうしても発生するものです。 音は「db」という単位で表されますが、ある程度の目安がこちらになります。
飛行機のエンジン音 | 120db |
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カラオケやガード下 | 100db |
地下鉄の車内 | 80db |
都会の住宅地 | 60db |
静かな住宅地 | 40db |
深夜の郊外 | 20db |
生活音はお店が営業していたり交通量が多いエリアであればあるほどどうしても大きなものになります。
言い換えれば、生活音は利便性の裏返しですが、家にいる時くらいは静かな時間を過ごしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
かといってお店に「静かにしてくれ」とクレームを入れるのも少々世知辛い話ですし、そういったクレームがさらに社会そのものをデリケートにさせると言っても過言ではありません。
つまり、防音は自分の手で行わなければならないのです。
家庭における防音対策としては気密性を高めることですが、窓やドアをしめ切っているとしても賑いのある街であればどうしても騒音で悩まされるものです。
そのため、ガラスの質を高めることが求められるので、防音ガラスが最適です。
防音性能のあるガラス
それなりに気を使っているものの、騒音で悩まされているのであれば防音ガラスがオススメです。
気密性を高めても、通常のガラスでは音を遮断する性能が低いので音の問題の解決は難しいです。
そこで防音ガラスです。
防音ガラスは複層ガラスと合わせガラスの二種類があります。
複層ガラスは35db程カットするなど遮音性能が高い点が大きなメリットです。
先の表と照らし合わせると、都会の住宅地でも深夜の郊外並になります。
しかし、サッシに入らない可能性が高いので複層ガラスにする場合、サッシそのものも見直さなければなりません。
一方合わせガラスの場合、およそ30dbほどカットできるので遮音性は複層ガラスに劣るものの、大抵のサッシに適合するので、リフォーム等の必要がありません。
お使いの通常のガラスと交換する形で問題ありません。
既に複層ガラスを導入している場合、サッシが対応しているのでそのまま防音複層ガラスの設置が可能なケースもあります。この点は現状、どのようなガラスを使っているのかによって変わるのでまずはお気軽にご相談下さい。
ガラスは音に弱いのでは?
「ガラスは音に弱い」というイメージをお持ちの方は多いことでしょう。
通常のガラスの場合、残念ながら遮音性は決して高くはありません。
特に通常の3mmガラスに関しては、防音という点はほとんど期待できないこことでしょう。結果、ガラスが音に弱いイメージが定着してしまいました。
しかし、防音ガラスは従来のガラスの弱点を踏まえた上での開発・研究によって生まれたものです。
そのため、防音ガラスに関しては決して音に弱いことはありません。
店舗でも防音ガラスは有効
個人宅だけではなく、オフィスや店舗も防音ガラスは有効です。
昨今、騒音にデリケートになっているので店舗からの楽しい声が近隣住人から「クレーム」になってしまうケースは珍しくありません。
お店のお客にとっては楽しい時間であっても、近隣住人にとっては「うるさい」「静かにして欲しい」になってしまいます。
また、お客様の楽しい声だけではなくBGMでも同じようなクレームが入れられる可能性もありますので、どの店舗でも防音に関しては真剣に考えなければなりません。
そこで防音ガラスです。
個人宅であれば外からの音を遮断するためのものですが、お店の場合は自分たちの音を外に漏らさないことにもなりますので、騒音トラブルを未然に回避できます。
夜遅くまで営業している飲食店は、防音タイプのガラスの導入を本気で考慮する事をおすすめします。
オフィスに防音ガラスを導入するメリット
オフィスの場合、飲食店程騒音に対してデリケートになる必要はないものの、従業員のモチベーションや、個人情報を扱う業種であれば防音ガラスの導入を前向きに考えてみるのも良いでしょう。
顧客との話を聞かれたくない業種等、音に対してデリケートにならなければならない場合にも防音ガラスの導入は前向きに考えてみるのも良いでしょう。
サッシを使った(二重の窓)による防音対策
窓の建物の中に樹脂製内側に窓を設置することで遮音性を更に向上させます。
自樹脂はアルミよりも遮音性が高く、気密性も期待できます。断熱性も高いので冷暖房効果を高めてくれるというメリットもあります。
およそ35db程の騒音をカットできるので、こちらも検討してみてはいかがでしょう。
「防音」が意味すること
防音は周囲からの音を遮断するだけではなく、自分達の音を外に漏洩しない事も意味表してるのです。
外部からの音に悩むのだけではなく、自分たちももっと音を出したいものの外部への迷惑を考えると思ったことができないと嘆いている場合もまた、防音を考えてみると良いでしょう。
遮音性が高い防音ガラスで自らが発生する音を抑えることができれば、これまでは騒音問題があるのでできないと思っていたこともできるようになります。
特に子供が小さいご家庭の場合、子供の声が周囲に迷惑を与えてしまうものです。
子供としては迷惑をかけるつもりはないものの、周囲にとっては子供の泣き声や騒ぎ声は迷惑ですが、防音ガラスに変えることによって、周囲に対しての配慮が可能です。
無用なトラブルを防ぐことにもなりますので、小さなお子様を持ちの方も防音ガラスの導入を検討してみると良いでしょう。
防音ガラスの性能をチェックしたい
ガラスも様々な種類がありますが、遮音性を表す規格があるのでそちらを参考にすると良いでしょう。
JIS(日本工業規格)によってT-1からT-5まで定められており、最後の数値が高い方が遮音効果が高まります。
遮音のクラスも含めてどの防音ガラスにするのが良いのかを判断してみるのも良いでしょう。
防火区画でも防音ガラスが可能なケースも
防火区域の場合、ガラスも耐火基準を満たしていなければなりません。
そのため、防音ガラスにしたいと思っても基準が気になる方も多いようです。
防火区域でも二重サッシや複層ガラスと組み合わせることで取り付け可能になるケースもあります。
しかし、確実性を求める場合には防音ガラスの検討段階で自治体や役所に問い合わせておきましょう。
防音シートや防音フィルムとの違い
防音シート、あるいは防音フィルム等で防音に気を使っている方も多いようです。
防音シートや防音フィルムは気軽に導入できる点が重宝されていますが、防音ガラスと比べると質の差は歴然です。
音を防ぐためにはそれなりの質量が求められますので、シートの場合「何もしないよりはマシ」な程度。
防音フィルムの場合高額なものであれば効果にも期待できますが、防音ガラスと変わらない額のものもあります。
いずれ防音フィルムも劣化してしまうことを考えると、初めから防音ガラスを選んでおいた方がコストパフォーマンスは高まります。



















