窓枠についたカビを綺麗に落とす方法と注意点

窓周りは湿気がたまりやすく、カビの生えやすい場所です。
その中でもいちばん手強いのが、窓枠のゴムパッキンのカビでしょう。
強くこすってもなかなか取れないし、大変だから…と後回しにしているとより一層頑固な汚れに成長します。
カビは「菌糸」という根のようなものを伸ばして繁殖します。
パッキンのような柔らかい素材は、カビが奥まで根を張りやすいため、内部まで侵食されてしまうのです。
それでは早速、窓枠のパッキンに広がったカビを落とす方法を見ていきましょう。
準備
カビの掃除をすると、空気中に胞子が撒き散らされてしまいます。
カビをたくさん吸う事で咳だけではなくアレルギーといった症状が現れる事もあります。
清掃する際には確実に換気をして、絶対にマスクをしてください。
また、塩素系の漂白剤を使用しますので、直接触ると手が荒れてしまいます。
ゴム手袋を着用しましょう。
洗剤が目にしみることもあるので、メガネやゴーグルがあると安心です。
最後に、洗剤が液だれしても大丈夫なように、窓に沿って床に新聞紙を敷いて養生しましょう。
これで準備はOKです。
汚れを落とす
カビはパッキンに根を張っている状態です。
そのため、表面をこするのではなく、奥までカビ取り剤を浸透させるのがカビ取りのコツです。
- 塩素系漂白剤を使う場合
短冊状に切ったキッチンペーパーに洗剤を染み込ませ、カビで黒くなっている部分にパックのように張り付けます。 これだけでもキッチンペーパーはぴったりとくっつきますが、さらに密着度をあげるために、ラップで覆います。
その状態で5分ほど放置してから、キッチンペーパーをはがしましょう。 仕上げに、新しいキッチンペーパーや雑巾で拭き取ります。
もし黒ずみが残っている場合は、今の工程を2度3度と繰り返したり、放置時間を長めにしたりしてみてください。 ただし、ゴムは劣化しやすく変形する可能性があるため、あまり長時間放置するのはおすすめできません。- クエン酸と重曹を使う場合
強力な洗剤はなるべく使いたくない…という方は、クエン酸と重曹を使って掃除することもできます。 重曹とクエン酸を混ぜることで、炭酸ガスが発生し、カビを浮き上がらせるのです。
重曹に少量の水を加えてペースト状にし、パッキンの黒ずみに塗りつけます。 その上に、水に溶かしたクエン酸をスプレーなどで吹き付けた後、ラップをかけて密閉します。
1時間ほど経ったら、拭き取ってみましょう。 歯ブラシなどでこすると汚れを落としやすくなります。
1度ではあまり綺麗にはならないかもしれませんが、掃除前に比べたら綺麗になったと思いませんか? 何度か繰り返しているうちにだんだん黒ずみがとれてきます。 諦めずに根気よくカビと向き合いましょう。
予防をする
せっかく黒ずみを落としたのだから、なるべくこの綺麗な状態を保ちたいですよね。
どうしたらカビの発生を防ぐことができるのでしょうか。
- 定期的に除菌する
そもそも、カビの胞子を寄せ付けなければカビは発生しません。 そこで、窓枠にエタノールをスプレーで定期的に吹き付けて、除菌をする方法があります。
エタノールは、薬局やドラッグストアで簡単に手に入れることができますが、よく見ると実は種類があります。 消毒に適しているのは「消毒向けエタノール」といった種類。
これは、濃度80%のエタノールです。 濃度100%のエタノールよりも、80%のほうが殺菌力が高いため「消毒用エタノール」という名前で販売されています。 一方、「無水エタノール」というのが、100%のエタノールです。
もし、ご家庭に「無水エタノール」があるならば、薄めて使うことができます。 無水エタノール80%においては水20%をプラスすれば、消毒向けエタノールと同様の濃さです。
この消毒用エタノールを、月に1度は吹き付けましょう。 また、エタノールを使うときは、床や家具にかからないように気をつけてください。 塗料を変色させてしまうことがあります。- 湿度を低く保つ
カビが発生する原因のひとつが、湿度です。
日頃からこまめな換気を行うなど、湿気対策を行いましょう。
特に結露の発生しやすい冬は、こまめに結露をふきとったり、結露対策グッズを使ったりすることで、カビの発生を抑えることができます。
まとめ
窓枠のパッキンについたカビは、洗剤でパックをすることで、パッキンの奥まで洗剤が浸透し、こすらず簡単に綺麗にすることができます。
また、一度綺麗にしたパッキンは頻繁に換気して湿気を逃したり、エタノールで定期的に除菌をすることでカビが生えにくくなります。
生えたばかりのカビであれば奥まで根を張っていないので、ふきとるだけでも綺麗にすることが可能です。
カビが根を張る前にこまめに拭き掃除をして、パッキンをカビから守りましょう。


















